大神 晃牙-Kouga Ogami-

俺様はお前が好きで、お前は俺様が好きで……、
単純な話じゃね〜か。
なんで……、なんで、それだけじゃいけね〜んだよッ!!

Character

大神晃牙は、荒っぽい口調や短気な性格、破天荒なふるまいから粗雑な人間と思われがちだが、その内面は義理堅く人情に弱い、約束を守ることに重きを置く誠実な少年である。乱暴とも受け取れる言動は照れ屋で素直になれない性質の表れでもあり、「孤高の狼」を自称する割には気にかけている人間も多い。軽音部の後輩である双子によく声をかけていたり、寒空の下集合場所に現れた後輩にコーヒーを奢ったり、様子のおかしい先輩を自宅に誘ったりなど、性根に潜む面倒見の良さはあらゆる場面で見え隠れするが、本人は決して認めようとしない。好き嫌いがはっきりしており、自分の意見は忌憚なく口にするタイプ。言葉選びの気遣いを欠いて相手とぶつかり合いになることも多々あるが、相手の意見を受け入れるだけの柔軟性はきちんと持ち合わせている。なお、狼を自称しているのに周囲からはどうも犬扱いを受ける傾向にあり、それを不満に思っているらしい。ロックな生きざまを求めて始めたアイドル活動は紆余曲折あったものの、今のところ順調。自身の所属するユニットである「UNDEAD」には並々ならぬ愛情と愛着を持っており、その活動を誇りに思っている。エネルギッシュでポジティブな性格ゆえ、あらゆる障害は乗り越えられると信じている節がある。己が胸に秘めている想いについても、「アイドルが恋愛をする」という壁はあれど、どうにもならないものではないと信じていた。――そう、信じていた。

Sample role

靴のイメージキャラクターに俺様がぁ!?(――某月某日、美しい晴れ空が眼前に広がる気持ちのよいとある休日に、驚愕の声が深い青の向こう側へと吸い込まれた。強くリードを握ったまま大神がぴたりと足を止めたせいで、前進を阻まれた愛犬・レオンが「キャイン!」と抗議の声を上げる。「あ、悪い、レオン……」と愛犬に謝罪を述べたならば、再びゆっくりと歩き出そう。意識はすっかり手中のスマホにさらわれて、気もそぞろな有様だったが。)いやそれ、羽風先輩の間違いじゃ……ああ……はい……はぁ……、……あー…わかりました、それじゃあ……。(一通り概要を聞いて電話を切った。無意識に、レオンが進むのに任せて歩を進めていたので気が付かなかったが、いつのまにか散歩コースの定番である公園にたどり着いている。愛犬は満足そうに鼻を鳴らしながら植木の花を食んでいた。はああ、――深いため息。)ま〜じかよっ!俺ァロックな仕事がしたいって言ってんのによう……!女向けの靴のイメージキャラクターなんか、柄じゃね〜ってのに……。(ガシガシ、と後頭部をかきむしりながら喚く。"恋を纏う靴"――聞けば聞くほどに、自分には向かない仕事のように思えた。「絶対羽風先輩とかの方が向いてンだろ……」とぼやいては、地面を掘り始めたレオンの傍らにしゃがみ込んだ。)なあレオン、なァんで俺様なんだろうなぁ?(呼びかけに応じてこちらを見上げる愛犬のことを見下ろす。此度の仕事を不満に思っているかのような言葉選び。しかしながら、紡ぐ言葉に対して、大神の口元はむずむずと緩み、嬉しそうな、照れくさそうな、でもそれを認めたくなさそうな、何とも言い難い表情に彩られていた。――理由は、そう。)……ッたく!まあ、向いてね〜とは思うけどよう。相手役があいつじゃ、仕方ね〜よな!あいつの相手役は、俺様以外にゃ務まらね〜!(がばり。立ち上がると、遊んでもらえると勘違いした愛犬が瞳を輝かす。にしし、と笑う大神の脳裏に浮かぶは、此度、ともにイメージキャラクターを務めることになったらしい少女だった。――二年ほど前から親しくしている大切な友人。そして、男にとっては唯一無二、特別な女の子。そんな彼女とともに描く"恋"。――柄じゃなくたって、楽しみでないわけがなかった。)っしゃ、行くぞレオン!(胸元を占めるくすぐったさを誤魔化すみたいに、男は愛犬に声かけ、駆けだした。わおん!愛犬の無邪気な声が、青空に響いた。)