茂庭 要-Moniwa Kaname-

何が正しいかなんて分からないけど、
君へのこの気持ちが大切なのは何時までも変わらないんだろうな。

Character

温厚で面倒見が良いと言われるが、茂庭本人は周りが元気なだけで然程温厚とは思ってはいない。伊達工業高校男子バレーボール部の主将として後輩を引っ張らねばと思いながらも、強豪なのに不作といわれた自分の力弱さも自覚している。試合中は後輩が頼りになるし、一本も通さないという意識もしっかりと持ち合わせているのが分かるので自慢の後輩だと言えるが、日常生活になると軽口の応酬やロクッオンなどケンカを売っていると取られそうな行動にハラハラさせられる為、一番の悩みの種でもある。胃薬がそのうち必要になるのではないかと思う自分は心配性なのだろうとは感じているが、なおりそうにはない。セッターというポジション柄観察する事、コミュニケーションを取る事には余念がないため友人は意外と多い。

Daily

(一限終了のチャイムが鳴り響き、号令がかかれば早々に教科書類を片付け、次の授業の為に作業着に着替えようと準備をしていると、外を通る後輩達の姿が見えてあいつら次体育かと頭の片隅で思う。次いで今日はミーティングがあった筈だからホワイトボードを用意しなければと考えていれば、前の席のクラスメイトの「なぁ」という声にそいつに目線を向ける。そうして聞かれた「茂庭はさ、彼女つくんねーの?」という言葉に過った思い人の姿に一瞬着替えの手が止まった)あー…今はそういうの考えられないな。バレーはIHで引退しても、就活あるし…彼女できた所で相手してやる時間も取れなさそうだし、…俺は器用じゃないから自分の事で手一杯の時には無理かな(バレーに打ち込んで手のかかる後輩もいるのに彼女を作るという事がどうしたら出来るのかが謎だ。それに何より油断が出来ない相手はごまんと居るのだから、今は休む時間も惜しい上に進路までのし掛かってくるのが痛い。それはさておき、目の前のこいつは着替えないのだろうかと首を傾げ)ほら、それより早く作業着に着替えなよ。もう工場に移動しないと間に合わないぞ(そう言いながら帽子を被り、筆記具含めた一式を纏めていれば「え、次製図だろ?」なんて声が聞こえて顔をあげる)違うって、今日授業変更だって前回言ってただろ?次から三時間続けて実習だよ。(三年間で身に付けた技術をフルに使って行う実習は危険も伴うから油断が出来ない。それを分かっているからだろうが、「はぁ!?それ先に言えよ!」と言いながら準備を始めるクラスメイトを待って居ようかと考えた所で笹やんから呼ばれ、早く来いと手招きをされたなら廊下へと足を進めて)じゃあ、先に行ってるから鍵よろしくな(クラスメイトにそう言い残して笹やんと合流すれば、工場へと向かう道すがら彼女とすれ違わないかと考えてしまうのは恋心のなせる技か―ツキリと微かに眼が痛んだのは疲れているのだろうと何時ものように気にもせず彼女のクラスの前を横切ろう)