……ええっ?なぜ?お腹なんて空いていないわ?
あなたのことが大好きよって、わたし、そう言ったのよ!
東雲 華映
Kae Shinonome
Profile/Data
誕生日│学年│身長│バストサイズ
宝石(石言葉)│印象色
華道の家元に生まれ育った三人姉妹の末っ子は、ひどくわがままなお転婆娘へと成長を遂げた。由緒正しいお家柄、強いられる礼儀作法はいつだって窮屈で、到底大人しくしていられないつま先に、口答えに暇のないくちびる、我慢を知らない無邪気な性質は言い換えてしまえば幼稚のひと言に尽き、幼さだけでは些か賄えぬ愚直さを呈している。おんなといえば主体性の希薄さが美徳とされるご時世で、世の中を好きと嫌いに別けたがるきっぱりとした性状は、考え足らずで直情的な舌先も相俟っては侍女のお小言を欲しい侭として生きてきた。"好き"には全肯定を前提と据え時に盲目的な崇拝をも見せる極端さ、反して"嫌い"を徹底して排したがる単純は単に人生経験の浅さのみに留まらない、頭のつくりの残念さを透かしていよう。伝統教育の一環として放り込まれた花洛学園内に於いても言うに及ばず問題児、曰くやれないのではなくやらないと云う成績の程は伸び代しか無い有様で、規律を無視し監視の目から逃れることにばかり働く小狡い頭に、木登りに明け暮れるような猿とも見紛うがさつさも加わって、血統の恩恵に肖った愛らしい見目も無きものとする粗雑な立ち振る舞いは即ち落第生の其れであり、日々教師陣の頭痛を誘引して止まない。とは言え性根が捻れている訳でもなければ、まじないや占いのたぐいを好み伝承には滅法弱く、大した彗眼も備えていないとなれば騙され易く踊らされ易い素直で単純な人となりは存外扱いやすい。悪い事ほど魅惑的にうつるひとみは怖いもの知らずのきらいがあり、言ってしまえば生意気盛りのクソガキで事足りよう。二分された価値観のもと、細分化に窮するすきの対象が目下ひとりに支配される反面、きらいに類される異性には何が無くとも牙を向いて止まないのは、生まれたときから定められた許嫁の存在に因るところが大きい。今日とて身の丈に合わぬ着物の袖を反旗のごとく翻し、理不尽吠えては小さな世界を駆け回っている。
とある資産家一族の、次期社長の命運を背負って生まれた長男坊。東雲家と古くから親交があり、彼が華映と同学年に生を受けたのは偶然であり運命だった。なんでも器用に熟す才と外面良く狡猾な頭脳は厳しい父の教育の賜物で、幼稚舎時代から同じ組に収まって何かと比べられる生を歩んで来たのは、物心付く前より許嫁としてその縁を結ばれていたからだ。幼少の砌、純真な少女心は騙くらかされ玩具やおやつは高確率で奪われた。幼子に有り触れた拙い愛情表現を額面通り受け取った女は長年の怨恨とともに男性像を彼とイコールで結び、結果根強い「男は敵」思想を培うに至った。卒業と同時正式に婚姻するとされているが、当人の好感度はド底辺。