将来夫となる方に、偽りを捧げるわけにはまいりませんもの。
その時にはちゃんと、ほんとうにいたします。
だから今だけは、いいでしょう?
殿方にはひみつです。わたしと、あなただけのないしょごと。
宝生 花雨
Kau Hoshou
Profile/Data
誕生日│学年│身長│バストサイズ
宝石(石言葉)│印象色
清らかに、柔らかに、まるでレエスのように繊細な感性の持ち主だった。例えば音楽に心揺らされ、時にほろりと雫を零し、頬を綻ばせる。春風に揺れる花のようにたおやかな仕草、流れゆく水のように涼やかな声、モダンに移りゆく時代の中で正しく大和撫子というに相応しい佇まいの娘だった。古くは公家の流れを汲む家柄に長女として生を享けた娘は、言葉通りどこに出ても恥ずかしくないよう厳しい躾と教養をその身に受けてきた。まだ女性の地位が確立していない世に於いては古風でも何でもないしきたりのようなものは正直に窮屈ではあったけれど、妹たちの手本のように手習いをこなす姿は一種の憧れのようでもあり、或いは重圧や古めかしさを感じさせもしただろう。けれど娘にもその中で見出すものは確かにあった。例えばピアノのお稽古の時に偶然に聞いた弦の音色に一目惚れをしたことだとか。滅多にない我儘でお稽古を増やしたことは記憶にも色濃く残っている。それは女学校に通う今も続けており、ほんのひととき過ごすこの時間もまた娘にとっては見出すものの一つだった。流されやすいようにみえるが意外とそうでもなく、頭が固いわけではないがその内実は芯の強さとともに強情な一面を持ち合わせている。本来感受性も豊かな方だが、子女として姉として抑える常は波立つことなく凪いだ様子が印象的。人に見られることを含め幼い頃からその立場を意識してきたこともありお家の為、後を継ぐ兄の為、下の妹たちの自由の為、自らがしっかりと地盤を築くようにして嫁ぎゆくことに大きな不満は感じていない。
とある新興財閥の子息。絵にかいたような温室育ちだが、爽やかな雰囲気と誰かに見られることを常に意識して整えられた容姿は文句なしの姿だろう。温厚で親切だが一方で八方美人にも取られがちであり、加えて当人の優柔不断もあれば時期当主としては少し不安も残る。柔和で、丁寧で、礼儀正しく律儀。品行方正な優男と言っていいが、その分他者への機微に鈍感なところがあり、善意からくるもので悪気がないからこそ始末が悪いことも時には。とは言え向上心は人一倍であり、努力家でもあればその方向さえ間違えなければ。威厳や風格に今は乏しくとも、頼り甲斐ある財閥の当主への成長も見込めるだろう。