そうして少しでも早く、……逢いたいだなんて思ってしまう。
ねぇ、これが恋なのかしら?例え違ったとしてもね――私はそう、呼びたいわ。
葛城 翔子
Shoko Katsuragi
Profile/Data
誕生日│学年│身長│バストサイズ
宝石(石言葉)│印象色
葛城家の一人娘は、それはそれはお転婆であると昔から有名であった。明朗溌剌と言えば聞こえはいいが、些か無邪気で幼稚すぎる言動には両親や付き人一同手を焼いたそう。そんな彼女に大きな転機が訪れたのは、そろそろ齢が九つを数えようかという時であった。両親に連れられて訪れた劇場にて目にした歌劇にて、煌びやかな舞台照明や迫真の演技に惹き込まれ、何より美しく響き渡るその歌声に全身がまるで雷にでも打たれたかのような衝撃を受ける。そうして観劇が終わる頃にはすっかりその虜になってしまっていたという彼女は以来、生まれ変わったかのように立ち振る舞いを見直す様になった。淑女としての教養を学び、さぼりがちだった習い事にも精を出す様になった。加えて自ら「歌や楽器を学びたい」とお願いした時は両親も目を瞠ったという。我儘では無い、初めての願事に喜んだ両親によってそれは聞き届けられ、現在。自ら奏でるピアノに合わせて、楽しそうに歌う少女の姿がそこにある。奔放に駆け回っていたお転婆娘の面影は随所に残れども、今では立派な少女と成った葛城のピアノと歌は、当時からは想像もできない程に繊細で美しいものだから、耳にした大人たちは皆口を揃えて「あの子にこんな才があったなんて」と驚くのだった。今の葛城であれば許嫁の元に送り出しても恥ずべき所は一つも無いと両親も目元を緩めるのだけれど、実の所はまだまだ子ども。時折ではあったが適当に理由を付けて授業を抜け出し、人目につかない所で密やかに流行の歌を口遊み乍らぼんやりと空を見上げる姿があるというのは花洛学園の一部生徒だけが知る秘密であった。
とある侯爵家の次男で葛城よりも十ばかり年上。幼い頃から親交があり、葛城自身も兄のように慕っている人物。柔和な笑みを絶えず浮かべているような気性の穏やかな男で、昔からやんちゃをする葛城を窘めながらも共に楽しく遊ぶといったことも多かった。婚約に関しても抵抗する事無くすんなり受け入れているが、それは葛城に対して異性としてではなく妹へ向ける類の愛情があってのこと。家族のように接してきた彼女がいずれ妻になると聞いて、あまりぴんと来ていない所為もあろう。ただ、大事な幼馴染なのだから大切にしたいとの想いは確かにあるようだ。