花は言葉なしに語るのです。目は口ほどに物を言う、という諺のように。
声もなく口もなく、眼すらなくとも。
けれど花の言葉を聞ける御方は、この世にどれほどいるものでしょう。
だからわたくし、花になってみたいと常々思っていますの。
そうしたら、秘めたものを叫ぼうともきっと、誰にも聞こえませんから。
――ふふ、本気にされました?

万丈 艶子 Tsuyako Banjo

Profile/Data

誕生日│学年│身長│バストサイズ

4月12日生│高等女学校3年│146cm│B

宝石(石言葉)│印象色

ガーデンクォーツ(地に足をつける)│常春の庭(#19c861)

Character

花が好き。始まりはただそれだけだった。美しい花を眺めているだけでは足りなくなって、自分の手で美しい花を咲かせたいと思った。どうしたらより美しく咲くのかを書物から学びながら、花壇のみならず樹木にまで手を入れるのが日課となって久しい。子爵家の三番目の令嬢、その細い指先はいつも土の匂いがする。時には緑に染まっている。植物を生き甲斐とする以外には、特に目立つところは無い。強いて言うなら、生き甲斐の影響で小柄な割に力仕事は得意な方。勉学は中の上にちょっと届かない程度。美人というより可愛らしい顔立ちだが、羽化待つ少女達が集まる学び舎では埋もれがちな容姿でもある。生き甲斐がこの先ずっと続けられるかは分からない。だから更に傾倒する。部屋には押し花が数え切れないほど仕舞われているが、その中にひとつだけ秘密にしているものがある。幼い頃から幾度も開いた図鑑のある頁に挟まれた、春の花。花が色褪せても心は色褪せない。いっそう鮮やかになる世界の中心にいるのが誰であるかは分かっている。その瞳に春が宿り続けているのを知りながら、今日も眼差しを向ける――貴女へ。

Fiance

古くから万丈家と繋がりのある伯爵家の長男。物腰柔らかで穏やかな性格だが、身丈がある上に大層迫力がある顔立ちなので、何をせずとも怖がられるのが悩み。婚約者は少し歳の離れた妹のように接してきた節があり、現在もその癖が抜け切らない。互いに知る相手であるからこそ長所短所も知っているが、全く知らぬ相手よりはずっと良いと考えている為、婚約に際して反抗することは無かった。現在は帝国大学の学生として勉学に励みながら、家を継ぐ為の準備も並行して行っている。真面目で努力家であるのは、家族は勿論、万丈家の関係者もよく知るところである。